火鳳燎原 第十六〜二十巻

第十六巻

台湾版第十六巻


 これまでとは打って変わって、この巻から18巻までは孫策が独立する様が
描かれています。この章は、ごく短時間の間に起こった出来事をダラダラと
垂れ流している印象が強く、もう少し短くまとめて欲しかったというのが
正直な感想です。やっぱり司馬懿をメインに据えるのは(略

 中文版の表紙は、水鏡八奇勢ぞろいの図です。
中の人があんな人やこんな人だという事を考えると、正にオールスターが
一堂に会しているわけで、眺めているだけでも妙にワクワクします。



第十七巻

台湾版第十七巻


 この巻は要所要所は熱いんですが、それ以外の部分がどうにも・・・。
もし初っ端の孫堅の回想シーンや、幕間に挟まれている曹操の田植えの回が
無かったら、淡白すぎて途中で飽きてしまいそうです。
(熱い場面は前半に集中していますし)

 中文版の表紙はオリキャラの山無凌です。



第十八巻

台湾版第十八巻


 この巻でようやく16巻から続いていた章が終わります。
 思うに、孫策の独立とオリキャラ中心の話を同時進行で描いたのは
失敗だったのではないかと。孫策がらみの話は局所的なインパクトこそ有れど、
結局はオリキャラの話に呑まれて目立たなくなってしまった気がします。
16巻まで読んできて、「やっと呉の連中に出番が!」と期待してこれでは、
呉オタが報われない。凌操はカッコ良かったけど。

 中文版の表紙は一奇・袁方です。
この巻以降、八奇の面々が一人ずつ表紙を飾っていきます。



第十九巻

台湾版第十九巻


 曹操が献帝を擁立するまでの話が描かれた第19巻。
前章がやたら長かっただけに、この章もどうなることかと不安でしたが
杞憂に過ぎませんでした。やはり大規模な会戦でもない限り、
一章につき一巻で収まる程度が分量的に読みやすいですね。
 そしてこの巻で初登場の徐晃がカッコ良いのなんのと。
余りにも扱いが良すぎて、出オチで終わりやしないか心配になるほどです。
他にも劉協は覚醒するし、曹操は器がデカイし、夏侯惇と曹洪が良い味出してるし、
この章は私が最も好きな章と言っても過言ではありません。

 中文版の表紙は、仏様のような姿の二奇・荀ケです。
後漢末の士大夫層に仏教が浸透していたかは別として、この作品の荀ケを
上手く表現しているイラストだと思います。



第二十巻

台湾版第二十巻


 この巻は孫策軍による江東侵攻がメインになっています。
しかし、臥龍鳳雛が揃って登場する159回、劉備たちと呂布が登場する161回、
そして166回のラストシーンの印象がとても強いせいで、またもや呉は割を食ってます。
戦う相手が小物だから盛り上がりに欠けるのか、それとも私が贅沢すぎて
物足りなく感じてしまうだけなのか・・・。
呉関連で上記の話や場面に比肩しうるのは、15巻のラスト以降引っ張ってきた
周瑜の素顔公開くらいだと思います。

 中文版の表紙は、軍営を巡察している三奇・賈詡です。
八奇の中で最も軍師らしい軍師である彼を、上手く(略



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