火鳳燎原 第三十六〜四十巻

第三十六巻

香港版第三十六巻


 前巻から描かれていた沙羨の戦いに決着がつきます。
この巻は説明回的な話が多く感じられますが、退屈かというとそんなはずもなく―――
孫策軍&甘寧大活躍、そして待ちに待った呂蒙&陸遜の登場と、まるで呉ファンのために
描かれたかのような山場が満載です。

 そして早くも劉備が曹操に反旗を翻した点も見逃せません。
官渡の戦いへ向けて物語が本格的に動き出し、弥が上にも期待が高まります。

 中文版の表紙は袁方です。



第三十七巻

香港版第三十七巻


 この巻の見どころは各勢力同士のせめぎ合いです。
曹操包囲網を張る袁方、郭嘉の攻囲により離散する劉備ら、曹操の背後を突くべく
動き出す孫策、そして孫策の暗殺を企てる于吉。
各地で攻防が繰り広げられますが、その中でも注目すべきはやはり八奇。
彼らの一進一退の駆け引きが非常に熱い。

 中文版の表紙は関羽です。
確かに関羽の見せ場はありますが、今このイラストを持ってくるのは時期尚早だった
ような気もします。



第三十八巻

香港版第三十八巻


 ここへ来てまさかのオリジナル展開です。
前巻散々匂わされていた、孫策による曹操奇襲が本当に描かれました。
オリジナルといっても侮るなかれ。
戦闘描写については言うに及ばず、シナリオ面でも各人物の後々の関係に
かかわる布石がいくつも配された、非常に意義のある内容です。

 そして巻末ラストではとうとう彼が…。

 中文版表紙は張遼です。
呂布の後継者となった彼こそ、この巻の表紙を飾るに相応しい。



第三十九巻

香港版第三十九巻


 官渡の戦いの前哨戦、白馬の戦いが描かれています。
当然、原典の内容がそのまま描かれるということは無く、郭嘉外道、もとい無双。
 その一方で、刺客の凶刃に斃れた孫策のその後も描かれています。
いろんな意味で泣けるので、孫策ファンは必見。

 この巻の収録話数は七回分ですが、付録として袁・孫・曹家の登場人物紹介と、
建安五年(西暦200年)の官渡周辺の地図が掲載されています。

 中文版表紙は孫策です。
巻末の回と併せて見ると、なんとも感動的なイラストです。



第四十巻

香港版第四十巻


 この巻のメインは延津の戦い、そして郭嘉と袁方の直接対決です。
前巻に引き続き郭嘉無双と思いきや……。

 延津の戦いというわけで、作品初期から登場していた文醜が退場するわけですが、
その最期には同情を禁じ得ません。
どうしてこうなった。

 中文版表紙は郭嘉と袁方です。
タイトルロゴの色が凄いことになっていますが、実際はホログラムで虹色に光ってます。



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