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曹操軍は洪水で下邳を水没させた。
呂布は寿春の袁術に救援を請うべく、娘を背負い包囲の突破を試みた。
しかし曹操軍の攻囲に遭い、不幸にも娘がその犠牲となった。
激怒した呂布は画戟を手に、赤兎にまたがり、夏侯惇、夏侯淵、徐晃、許褚、韓浩ら五人の将と
互角に渡り合った。
それは戦神の最後の輝きであった。
同じ頃、陥陣営を率いる高順が曹操の本陣に夜襲をかけていた。
しかしそれは賈詡に看破されており、陥陣営は全滅してしまう。
高順はたった一人で決死の突撃をするが、曹操は于禁と兵士らの徹底した警護の下にあり、
かすり傷すら負わせるのは困難に見えた。
その時、傷だらけの呂布が陣内に乱入、張飛と数合闘うも、結果的に作戦は失敗に終わった。
下邳が包囲され数ヶ月が過ぎた。
兵糧は尽き、兵士は逃亡し、更に将軍らは重傷を負っている。
事ここに至り、呂布はすでに死出の道に足を踏み入れていた……。
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