200回記念に行われたという陳某氏へのインタビューの記事を翻訳してみました。
時期を逸した感もありますが、それでもまだ今後の予想に役立つ点は多々あると思います。
翻訳が出来ないor面倒だという方の役に立てばこれ幸い。
ストーリーについて
編集者(以下、編):
『火鳳燎原』が200回を突破し、続いて単行本24巻も発売されました。
二つの慶事が一度に訪れたわけですが。
陳某氏(以下、某):
とても嬉しいですね。
連載を200回も続けられた事自体が、今後も努力を継続していく励みになります。
そして、漫画店に陳列された『火鳳燎原』に新たに1冊加えられる度に、
もっと早く次巻を出したくなりますし、もっと長く続けたいとも思います。
編:
このところ、いつになく司馬家にスポットが当たっています。
これは燎原火に引けを取らない、司馬懿の将来の活躍を暗示しているのでしょうか?
某:
そのとおりです。
この章の展開を経て、司馬懿は人生における重大な転機を迎えます。
これは私がずっと温めてきたシナリオです。
編:
現在の進度から計算すると、300回までには呂布が白門楼で命を落としますよね?
それとも…もっと先になりますか?
某:
いくらなんでもそれは…(汗)
三国時代には魅力的な話がたくさん有ります。
昔の講談師はそれを毎日一段づつ語っても、完結するには何年もかかりました。
それに引き換え、私は毎週一回づつ。
私の進度は正常だと言えるでしょう。
八奇について
編:
六奇までもが顔を晒したというのに、24巻でも七奇と八奇は控えたままです。
彼らの登場はまだなのでしょうか?
それとも七奇と八奇の外見をまだ決めていないとか?
某:
実を言うと、七奇と八奇が登場しない事に他意はありません。
単にまだ彼らが活躍する時期ではなく、今登場するのは早すぎるというだけなんです。
私も彼らを無理やり登場させて、でたらめな展開にはしたくありませんからね。
編:
歴史上の龐統は、周知の通り風采が上がらない人とされています。
なぜ先生は六奇龐統をあのようにカッコよくしたのですか?
これではまるで「其貌不揚」の四字に相反しています。
某:
歴史における美的価値観は現代人のそれとは相反しているものです。
皆さん、古い絵画に描かれた美女と現代の美女を見比べてみてください。
すぐに龐統が本当に「其貌不揚」だと気づくはずです。(笑)
編:
袁方はオリジナルキャラの一人ですが、彼は三国の情勢にかなり重大な影響を
及ぼしているようです。
彼の今後について、少し明かしてもらえませんか?
某:
それはできません。
キャラクターについて
編:
『火鳳燎原』の女性キャラはあまりに少ないわけですが、この先
新しい女性キャラの登場はあるのでしょうか?
また、孫淑と山無陵はいつごろ再登場しますか?
某:
シナリオの都合上、このところ孫淑と山無陵は登場していませんが、
彼女たちはもうすぐ顔を見せるでしょう。
その上、誰もが期待している大小二喬ももうすぐ登場します。
編:
水鏡八奇以外の智者たち(程c、陳登、荀攸、鍾繇、陳羣、田豊、沮授、
華歆、張昭、張紘etc.)についてですが…、彼らがなおざりにされてませんか?
某:
ああ、もし彼ら全員に登場して欲しいなら、私を信じてください。
たとえ官渡の戦いまでに出てこなくてもね。
編:
歴史の大きな流れの中に消えてしまった人物の中で、先生が
描きたいと思う人物はいますか?
そしてその人物を孫堅を描いたように、回想という方法でストーリー中に
再現することはありますか?
某:
黄巾党党首の張角ですね。
なぜなら彼は現実世界のとある人に似ていますから。
しかし、かなり注意して描かなければ命を落としかねません。
編:
物語中の計略はどれも完璧に表現されています。
先生はストーリーを考えるとき、何度も推敲を重ねた後に、はじめて内容を
決めているんでしょうか?
某:
もう一度言いますと、たとえそれがどれだけ緻密で正確だとしても、
現実世界の政治家の一割の能力にも及びません。
ただ表面が見えるだけで、内側に隠した危険なものは分からないものです。
そのため、私はただ相手の立場になって考え、休みたいときは休むのです。
(実は無尽蔵で、最後にすべて宇宙人がしているのです…)
(管理人註:日本語でおk)
それ以外の点について
編:
二回にわたる『火鳳燎原』外伝は発表後、大歓迎を受けました。
先生は今後も短編形式で人物の外伝を描かれるのでしょうか?
三国の人物は一人一人がとても独特ですからね。
某:
『火鳳燎原』外伝を描けたのは、いわゆる巡り合わせというやつです。
もし天の時、地の利、人の和が揃わなければ、連載期間中に描くのは難しいですね。
だから読者が外伝を読みたいなら、また縁が巡ってくるまで待ってもらうしか。
しかし、題材については心配ありません。
「残兵外伝」は描いていないものがまだ四つあります。
編:
どうして『火鳳燎原』は画集を出さないのですか?
多くの読者が先生のカラーイラストに興味を持っていますが。
某:
画集を出すのは簡単な事ではありません。
私は細部にこだわりたいし、しかも私のイラストはそんなに多くありませんし。
そういうわけで、もう少しお待ちください。
編:
火鳳読者がネット上で創作した惡搞図や惡搞文について
何か感想はありますか?
某:
私はこういったものを見るのがとても好きです。
陳寿にしてみれば『火鳳』もこれらの惡搞も同じようなものでしょうね。
(管理人註:中文Wikipediaで惡搞を調べてみたところ、
なんかデスクリムゾンについての記述があってワラタ。
この惡搞という単語は、日本語の”パロディ”や”ギャグ”に当たるらしいです。
三日坊主さん、教えていただきありがとうございました!)
訳し終えてから気づきましたが、あんまり予想の助けにはなりませんね。
でもまあ"予想"のコンテンツは少ないし、ここに置いときます。