火鳳燎原』予想

予想その五 訪台特別インタビュー

 陳某氏が台湾を訪れた際に行われたインタビュー記事を翻訳してみました。
長い間疑問だったアレコレについて語られているので、ファンなら必見かと。



編集者(以下、編):
先生が新キャラの外見を創作する際、何か参考にしているものはありますか?

陳某氏(以下、某):
私の頭の中にはキャラクターたちの明確なイメージがあり、私はそれを描き出しているだけです。
雑誌を読んでいる時にそこに載っている人を見て、キャラの外見を思いついたり、創作の参考に
することはあります。


編: 先生が創作中に、描くのが難しかったり辛かったキャラや場面はありますか?

某: 嫌いな人物を描く時がそうですね。例えば紀霊とか。
早く彼を殺せないものかと考えていましたが、もうあんなに思い悩む必要も無くなりました。(笑)


編: 程普が于吉の催眠術を解きましたが、この件に関して作中で描かれていない部分について、
読者の皆さんへ少し解説をお願いできますか?

某: 実際には催眠術というのは頭の良い人には効かないものです。
程普ほどの人物になると効果を与えるのも難しいというわけです。


編: 八奇の一人としてオリジナルキャラの袁方を登場させたのは何故ですか?

某: 創作を始めた当初、私は袁紹陣営に優れた才幹を持つ人物を配したかった。
しかしそれに見合う人物が見あたらなかったので、袁方というキャラを生み出したのです。
それも現在進行中の官渡の戦いのためです。


編: 官渡の戦いの後、袁方が活躍する舞台は有るんでしょうか?

某: 私の現在のシナリオどおり進めば、袁方というキャラは官渡の戦いの後、姿を消すでしょう。


編: 残兵の中でも最強と称される聾唖者、三船は劉寵を暗殺し消えてしまいました。
今後、彼が登場する機会はあるんでしょうか?

某: ええ、三船が登場する機会はあります。
彼は司馬懿の側を離れず護衛していますし、描くのが難しいので出番が少なくなっています。(笑)


編: 龐統の右目は白目がありませんが、障害者という設定なのでしょうか?

某: 見た者に畏怖の念を抱かせるために、あのような設定にしました。
しかし実は私自身、彼の右目が見えないかどうか特に設定しているわけではありません。
ただの雰囲気作りですね。


編: 現在、連載の関係上で深く描写するのを断念せざるを得ないキャラや場面はどれくらい
ありますか?

某: とても多いですよ。
どの話も大勢の登場人物たちが関わるものばかりですが、創作の関係上、彼ら全員を
登場させることはできません。


編: 毎回の黒ページは単行本にまとめるときに書かれるのですか?
それとも連載時には既に内容が決まっているのですか。
加えて、黒ページについてあのような構想を採用しようと思ったのはなぜですか?

某: 半々ですね。
新巻を創作する際に、黒ページでどんな詩やイメージを伝えたいか熟考する時もあれば、
比較的重要でないシナリオ上の区切りで、脱稿後に黒ページの語句を書き加えることもあります。
黒ページのねらいは、読者に冷静に考える時間を持ってもらい、それから改めて次の回に
進んでもらうことにあります。


編: もし三国時代に行けるとしたら、先生は歴史の証人になりたいですか?
そして変えたい歴史はありますか?

某: 私は多くを見たいとは思いません。
歴史というのはとても残酷なものですから。
私は殺戮の場を見たくないですし、真に見るべきは最後の統一の場面だけですね。


編: もし火鳳の最終回を描く日が来たら、先生が完結後に最初にすることはなんですか?

某: えっ?その時は過労で入院してるんじゃないでしょうか?(笑)


編: 台湾の著名人の中で先生が対談、もしくは技術のやり取りをしたい人はいますか?

某: 私はずっと鄭問先生を称賛していますが、台湾に来訪するときはいつも慌ただしく、彼と会う
機会に恵まれません。
とはいえ、私たちの個人的な交友関係は非常に良好です。


編: 作中の軍師の内、現実世界で敵に回した場合に最も恐ろしいのは誰ですか?

某: 四奇郭嘉です。
彼は決断力に優れていますからね。
この種の人物は多くの大事を為すことができ、策の立案にも優れています。
彼は史実でも華々しい計略、卓越した遠謀を数多く残しています。
だからこそ彼は八奇の中で最強なんです。


編: 先生が子供のころ、作文に書いた将来の夢は何ですか?

某: 以前の夢は遊園地での仕事か、図書館の司書でした。
普段は機器の補修をすればいい、楽しい仕事のような気がするので。


編: 先生は静かな環境で仕事をしていますか?
それとも音楽を聴きながらしていますか?
普段はどんなジャンルの音楽を聴いていますか?

某: とても忙しかったり、ここが正念場という時は会議室で静かに思索します。
普段なら音楽や話し声の聞こえる環境でも仕事はできます。
以前はメタルばかり聴いていましたが、最近は比較的シンプルなヒーリングミュージック
(訳者註:原文では「放鬆的音樂」)を聴き始めました。


編: もし先生が一人で無人島に漂着した場合、持って行きたいものを三つ教えてください。

某: 私はバイタリティがないので、当然拳銃、ナイフ、毒薬です。
これで一刻も早く楽になりますよ。(笑)


編: 先生が感じた台湾と香港の読者の違いは何ですか?

某: 台湾の読者の方が目が肥えている気がします。
私にどの武将が強いか聞いたりせず、もっと深い質問をしてくれますから。


編: 呂布、孫策、袁術らは死の間際に天道とは何かを問いました。
先生の胸中における天道とは何なのでしょうか?

某: 天道とは誰も到達できない境地で、ただ自身の目で確かめてのみ到達できるのです。
(訳者註:イミフな訳でスマソ)
全ての人は皆、天道とは何かを探し求めています。
しかしながら正しい答えを得ることは不可能です。


編: 先生の中で、火鳳以外の作品の構想はありますか?

某: 私に時間があれば、ハリウッドのB級映画の題材を描きたいところです。
怪獣やゾンビ(訳者註:原文では「僵屍」=キョンシー)、宇宙人といったテーマが私は大好きです。
脳内で幾つもシナリオを妄想しますが、どれもB級映画のようにふざけた内容です。
例えばピンチの場面で車が動かなかったり、無駄に服を脱ぐヒロイン、結局は軍の陰謀だった…
など、こういった定番の内容にこそ醍醐味があるのです。


編: 先生が漫画化という職業に就く前後で、価値観に変化が有ったかどうか比較してもらえますか?

某: 以前広告を作っていた時は非常に苦痛でしたから、漫画化に転向してすぐの頃は落差のせいで
とても気楽で、気力が萎えることも無く創作に専念できました。
漫画家になると決めた時点で、せいぜいが広告マンとしての物の見方を思い出す程度だろうという
気持ちでいました。


編: 先生にとって休日の娯楽は何ですか?

某: 以前はいつもゲームの「Call of Duty」のネット対戦でやられまくってました。
今は一歳になる息子と遊ぶか、かみさんの下僕になるかですね!


編: 先生は歴史博物館が開催している大三国志展に、何か特別な想いはありますか?

某: 今三国志の話題を出されると、出勤するのと同じようにそれだけで頭痛がします。(笑)
漫画家という仕事そのものには制約が無いので、なんとか気力を振り絞ることで三国志という題材、
そして自身の作品の理想と向き合っていますが苦痛は増すばかりです。


 訳文は以上です。
普段にも増して強引に訳しているので、間違いが多々あると思います。
発見したら報告plz。





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