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第十五回 一箭驚城 |
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燎原火、張雷、貂蝉(小孟)、馬幇主、王剛、董卓、董璜、劉弁、劉協 |
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西暦190年、董卓は長安へ遷都する際、漢室の二十八の陵墓を暴いた。
燎原火は司馬家の協力者である清風幇の隠れ家にて、司馬朗救出の段取りを説明していた。
清風幇の馬幇主は燎原火の計画に納得したものの、副幇主の王剛は現在の残兵の首領が
あまりに若いため、彼を侮り反抗した。
そこへ皇宮の方角から突如矢が飛来した。
矢は燎原火に直撃したかに見えたが、彼は矢を口で受け止めていた。
その行為は、王剛に己が実力を認めさせるに十分なものだった。
そしてその矢には、遷都の期日と城門の守将の名が暗号で記してあった。
必要な情報を入手し、残兵と清風幇は作戦の準備に取り掛かった。
一方、宮中では小孟が何者かに襲われようとしていた。
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「清風幇とはなんぞや?」
と思われた人がいるかと思いますが、正直私も詳しいことは分かりません。
分かっているのは、司馬家に忠誠を誓う者たちの組織ということくらいでしょうか。
残兵の成り立ちについては外伝で描かれたので、もしかしたら清風幇に関しても
この先外伝で描かれることがあるかもしれません。
ちなみに"幇"は、暴力団などの"組"と同程度の意味と考えてもらえばいいと思います。
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